滑り込みで今年のふりかえり記事を書いていく。

去年書いていたこと

本ブログで去年やりたいことを主に3つ書いていた。

  1. HRの次の立ち位置で何をやっていくか、というのは来年途中から仕込んでおかねばな、と思う
  2. 個人OKRというわけじゃないが、立てた目標についてのKRで定量化していきたい
  3. 個人的には全然上手いと思ってなくて、特にワークショップ周りのファシリテーション技術をあげたいと痛切に思う

それそれ、次の出力・成長があったと思う。

  1. 次の立ち位置候補をいくつか考えた。年始1月中にも1つ提案したいネタもある
  2. (自分が主導したわけではないが) 所属チームの各施策でOKRを複数作成して、常に定量指標を意識するようになった
  3. ファシリテーション関連の書籍、音声情報や、実際の経験からの内省により飛躍的に上達した
    • 特に、オンラインでの個人発散・意見の収束・場のホールドが上達した

最後のは主観Maxになるが、実際に抽象的な打ち合わせでも、次のアクションをきれいに落とし込める、かつ参加者から良いフィードバックを得ることも増えたので、ある程度は実感に沿っていると思っている。

去年に立てた内容へのふりかえりはこのぐらいで、後は時期ごとにおおまかにやったことをまとめていく。

時期別ふりかえり

2021.1-3

年明け一発目は、Reginal Scrum Gathering Tokyo 2021に登壇していた。個人発表ではなく、チームメンバとの発表だった。どちらかというとチームメンバに外部発表する機会を作りたいな、という意図から一緒に発表していた。

次の講演ものだと、デブサミ2021冬に登壇していた。こちらは結果としてベストスピーカー賞をいただけて非常にありがたかった。いくつかの場所で話していたが、デブサミは1聴講者として参加した結果、人生の転機の1つになったイベントでもある。そのイベントで受賞できたというのは、なんというか1つのマイルストーンを完了した気がした。まとめた書き起こし記事もCodezineに掲載いただいた。

また、所属企業でのインナーコミュニケーション施策を始めたのも、この時期から。RSGTなどで一部ふれていたが、組織トップがメッセージ発信を頻度高めで出し続けることの強さを知った。真面目な話、これだけでエンゲージメント向上に多少なりとも寄与し続けると考えている。ただ、継続性が重要で、この辺はある程度のコストを使って、プロデューサー業・編集業で走れるようにするのが大事なのも学習した。

2021.4-6

4月頭に出したのが オンボーディングハンドブック だった。こちらも幸いなことに、様々な方から好評の声をいただいて、各社のオンボーディングコンテンツ作成の参考にしていただけようだ。(もちろん、自分のチームでも使っている)

その後、この時期で特に大きかった1つはISUCONの公式運営業に携わりはじめたこと。ただ、様々な事情が重なってしまったこともあり、この時期を含む4末-9月は業務時間を可能な限りセーブして、ほぼプライベート全振りしていた。(ISUCONに限らず、お仕事であまり拾えてなくてごめんなさい…)

HR業では、チームメンバが非常に優秀なこともあり、様々な業務が爆速で遂行されていて、「みんなすげー」と正直思っていた。自分はコーチングや、プロダクトマネジメントの応用的な関わりが多かった。

少ない時間だけど、 @naosuke2dx@Mahito らと、技術評論社の Software Design 2021年7月号 に寄稿していた。

2021.7-9

同じく、仕事をかなりセーブしていた。夏休みの休暇消費も半端なかったと思う。幸か不幸か、フルリモートでも困らない会社環境だったこともあり、通勤時間がゼロだったのにも非常に助かった。

この夏休み時期を経て、諸事情が好転して落ち着いていったと思う。おかげで、9月後半からは多少なりとも、仕事時間を増やせるようになっていた。

2021.10-12

本格的に仕事時間を戻し始めたのがこの時期。といっても、めちゃくちゃ増やしているわけではなく、もともと取得していた年休を減らし、時間外を多少なりともしはじめたぐらい。ただ精神的な余裕の有無がかなり違っていて、新しいことにも着手できる余裕が出てきて実際に動いている。(この辺はあんまり書けないけど、時期がきたらアウトプットしたい)

また、この時期、仕事での気づきで大きかったのは、ビジョンやミッションを考える or 課題を可視化するための ファシリテーションの強さ。ミーティングを上手くやる、といっても良いかもしれない。たとえば、チェックインで雰囲気を作る・参加者全員の意見を拾う・集まった意見を収束させるといった方法。簡単に書いちゃうと、それまでなんだけど、実際には問いかけの手法を常に工夫したり、事前準備に時間を使ったりと、やることが無数にある。

その他

上記では書いてこなかった、個人事業主まわりについて以下で触れておく。

fukabori.fm

色々な時間をセーブしていた中、唯一継続してペースを保っていたのが fukabori.fm だった。時間が無いからきつくてやらない、というよりも、この収録時間が回復時間だったと思う。知らない分野を勉強して知的好奇心を満たしたり、Twitterで時おり書き込んでもらえるフィードバックに本当に癒やされていた。

これも何もかも、出演いただけたゲストの皆様のおかげであり、聴いてくださったリスナーの皆様のおかげで、感謝しかない。(みなさま、ありがとうございました!)

  • ep42. 良いマネジメントとは?良いミーティングとは? w/ konifar
  • ep43. WebTransport、HTTP/3、WebCodecs w/ yuki_wtz
  • ep44. Spotify型およびゆめみにおける組織モデルの変遷 w/ raykataoka
  • ep45. 組織の心理的安全性をどうやって高めるか? w/ raykataoka
  • ep46. アジャイルコーチとは? w/ yohhatu
  • ep47. プロダクトマネジメントのすべて w/ takoratta
  • ep48. GoFデザインパターンとDI (前編) w/ twada
  • ep49. GoFデザインパターンとDI + リファクタリング (後編) w/ twada
  • ep50. 社内DevOps基盤、Tekton、Cuelang w/ JunMakishi
  • ep51. 組織学習、心理的契約、エンゲージメント w/ tomomiminabe
  • ep52. ISUCON w/ 941
  • ep53. 時系列データベースエンジン w/ nakabonne
  • ep54. コンテナランタイム(前編) w/ TokunagaKohei
  • ep55. コンテナランタイム(後編) w/ TokunagaKohei
  • ep56. 自然言語処理(NLP)の歴史、BERT w/ Takahiro Omi
  • ep57. クリエーションライン社の軌跡 w/ yasudatadahiro
  • ep58. プロダクトマネージャーカンファレンス 2021 w/ Nunerm
  • ep59. エムスリーにおけるVPoEの役割・エンジニア採用について w/ yamamuteking
  • ep60. エムスリーにおけるエンジニアリングマネジメント・リーダーの役割・1on1 w/ yamamuteking
  • ep61. 電動マイクロモビリティのプロダクト開発 w/ 7omich, t-kurimura
  • ep62. プロダクト・レッド・オーガニゼーション w/ ykmc09
  • ep63. テレプレゼンス・ロボット・最後にRust w/ nakakura, kmat

その他、Podcastについて

時間がない中でも、片耳にAirPodsをつけてインプットできるメディアとして、Podcastは本当に便利だった。たとえば、朝ごはんを作りながら片耳でつけて調理したり、寝かしつけのタイミングで片耳につけていたり。両耳をつけちゃうと家族の声が完全に拾えなくなるので、家族側の耳を空けておくのがポイント。

PODCAST REPORT IN JAPAN ポッドキャスト国内利用実態調査2020によると、Podcastは右肩上がりで成長しているように見えるけど、まだまだ聴取率としては低いと思う。メディアそのものがもっと盛り上がればいいなと思っていて、いくつかの経路から協力したい。

うち1つとしては、fukabori.fm 以外にも作ってみたいネタがあり、地味に企画を書いている。fukabori.fmでは、基本的に聞き手に徹しているが、自分で話したいネタも結構あり、何らかの学びにつながるものを作れればと思う。時間がないだけなので、落ち着いたら今年中に着手したい。

それ以外にも、他のPodcastの方とコラボしたり、楽しいことを色々できないかと思っている。

Co-VPoE

プレスリリース を出していただいたとおり、12月からストックマーク株式会社を、Co−VPoEの立場から支援させていただくことになった。急成長するスタートアップ企業において、成長速度を止めないないように、またさらに加速できるように人や組織面を中心にアプローチしたいと考えている。

おわりに

と、2020年滑り込みでざっと書いてみた。また来年もやっていき。